梅雨、それは1年の中で最も晴れた日が少なく、当然降水量の多いシーズン。
逆にいうならば、夏へのエネルギーを蓄え、梅雨明けと同時にそのエネルギーを開放するためのチャージ期間。
私達はこの夏への希望を楽しみに、この梅雨のシーズンを過ごします。
そしてここ屋久島では、毎年島民が恐れるやつらがやって来るシーズンなのです。
やつらは、まるで計っているかの様に夜の8時に姿を現し、そして島民は奴らから発見される事を避けるため、戦時中の様に家の電気を消して過ごします。
そう、その恐ろしいあいつらの名は。。。
「イエシロアリ」
学術名:Coptotermes formosanus
目科:シロアリ目ミゾガシラシロアリ
科別名:タイワンヒメシロアリ
屋久島では「流し虫」や「八時虫」と呼ばれるこのシロアリ。
個体は小さいこんな虫。
屋久島ではこの小さな虫が、蒸し暑い雨上がりの夜に大発生するのです!
おびただしいこの虫は、家の明かりがついていると、容赦なくその家の窓から飛び込み、電灯の周辺で飛翔乱舞し、その後羽を落とし畳の上を這いまわり、片付いたと思い布団に入るや、モゾモゾと体の周辺を歩いたりするのです。
書きながら思い出すと体がゾワゾワしてきました。
そしてこの流し虫達は翌日にはすっかり姿を消し、大量の羽を残していくのです。
このシーズンはホテルや民宿でも、窓を絶対に開けないようにと戒厳令が発令されるほどです。
大自然に囲まれた屋久島、私達は、この子供の様に、流し虫を受けれることが出来る時がくるのでしょうか・・・
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